利他の行動

〜より良い社会を作るため〜

2011年10月6日

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最近特にその手の本を多く読んでいるせいか、互助社会、知識/経験の共有、集合知の有効性など世の中にある諸課題の根本原因は結局個々人の知識/経験を集団という社会の中で活用できていないことに起因するように思えてならない。
その裏返しだが、更に言えば、社会の中で集団のマイナス面である無視、無関心により、より良い答えが聞き入れられず大惨事になったり、人の心にネガティブな影響を及ぼし生きる意欲を奪うことに繋がっていることは逆に多い気もする。


結局は個々人が社会と繋がっているのだからそれを踏まえた行動をとるかどうかで結果は大きく変わる気がする。
それは自分の周囲の人一人一人を尊重し、注意深く、そして我慢強く、相手の言っていることを聞く姿勢であったり、それをふまえ自分ができることをすることであったり、他者を敬い、助けることだと思う。


しかし、現実はそうはならない。。。なぜだろうか。


結局私を含め皆、現時点の自分の都合が優先なんだと思う。
これは別な言い方をすれば低成長時代の経済不安などから長期的な視点で物事を見ることができないことに起因しているのではないかとも思う。
つまり、「将来が明るくない」=「少しでも将来を明るくするために今一生懸命がんばる」=「だから他者を気にする余裕はない」。


でも、長期的な視点なくして今目の前にあることだけを盲目に積み重ねることがより社会を作るためにプラスになるのだろうか?私はそうは思わない。
同じ日常の積み重ねからは革新的なアイデアは生まれないどころか今の繰り返しのやり方だけが唯一のやり方だと信じ込むようになり、それが画一性や枠をはめた考え方を助長し、若く、才能あふれる人材の能力を制限することになる。
つまり、将来にとってはマイナスにしかならないと思う。


今、私を含め皆今まで積み上げられてきた仕組みという呪縛に縛られているが、そこから脱却することがこれからの社会をよりよくしていくことに繋がることを自覚しなければならない。
そして、自分の行動を改め、自分とは違い考えの人間を受け入れ、共通する大きな目標に向かって協力し合える環境作りが必要ではないかと思う。


自分の子供たちが住み良く、生き甲斐を感じられ、みんなと楽しく幸せに暮らせる社会を作っていくために。